現在進行中の管理費回収事案を内容証明に沿ってご説明します。
通知書
平成24年9月19日
*********************
**信用金庫 理事長 *******殿
奈良市西大寺南町１－１９－***
賃借人 *****
（送達先）奈良市西大寺南町１－１９
管理組合法人エクセルハイツ西大寺駅前
理事長 下間頼弘
記
賃借人・****は、後記記載物件（以下「本物件」といいます）を
所有者・****から賃借して使用する者であり、
管理組合法人（以下「管理組合」といいます）は、
建物の区分所有等に関する法律に基づき設立された、
本物件を含む一棟の建物（以下「本件マンション」といいます）を管理する法人です。
貴金庫は、平成２０年１０月より、賃借人が所有者に対して負担する
賃料債権月額金**万円を差し押さえ、その全額を収受されておられますところ、
所有者が管理組合に対し納付すべき本物件に係る管理費、修繕積立金（月額*****円）が
本件差押以降不払となり、その総額は金1,***,***円（平成２４年８月時点）となっております。
管理費等の未納は所有者の問題であり、本来賃借人には何ら帰責されるべき問題ではありませんが、
それでも本件マンションの区分所有者の中には、
賃借人が本物件を平然と使用することが許しがたいとし、
本件マンションの共用部分の使用、すなわちゴミ出しや、郵便受け・エレベーター等の使用を
禁止すべきだとの意見も出て来ております。
中には公然と賃借人の名を挙げ、他の区分所有者らに対し、
未納により皆に迷惑をかけていると公言するなど攻撃的言動を行っている者もおり、
賃借人にとって極めて住みづらい状況となっています。
賃借人としては、賃料**万円に管理費等は含まれていると認識しています。
自らの責務はキチンと果たしている状況でありながら、
斯様な扱いを受けるのは心外であり、耐えがたい思いをしております。
管理組合としても、賃借人に帰責性がないことは重々承知しておりますが、
現に使用中の専有部分に係る共益費的性質である管理費等が入ってこないのは、
運営への悪影響を生じさせますし、構成員に対して納得のいく説明も難しいところです。
上述のように、関係者が皆困っているような状況ですので、
貴金庫が差し押さえている本件賃料の一部を本来の正常な形として管理費等に差し向けるよう、
先日来、賃借人と管理組合が、本件の取扱支店である貴金庫西大寺支店担当者に対し
何度かお話し合いさせていただいておりますが、
「差押えを開始する時点で管理組合からお申し出があれば、
管理費等差引いかせて頂きましたが、一旦全額差押えた賃料は変額出来ません」
と引き続き賃借人に対し賃料支払いのみを請求されておられます。
管理組合は、管理費の滞納が始まるまで所有者の貴金庫に対する債務不履行の件は
認知する術もありません。
貴金庫のこのような態度には非常に困惑し、いささか憤りも感じております。
本来契約書に記載されている管理費０円とは、
賃料には管理費等が含まれているので別途管理費は徴収しないと言う意味にも拘わらず
管理費等を除外せず誤った申告により
貴金庫が賃料の全額を差押えた事実は、錯誤であり是正されるべき問題です。
賃借人としては、貴金庫が差押債権の一部を管理費等として管理組合に納めること以外
現状での賃貸借継続はもはや困難であると考えております。
つきましては、本書受領後、２週間以内に貴金庫のご意向を文章にてご回答下さい。
貴金庫の誠意ある対応をお待ちいたします。
物件の表示
奈良市西大寺南町２４２７番１の土地
この持分１００００分の***
奈良市西大寺南町２４２７番地１
エクセルハイツ西大寺駅前
家屋番号２４２７番１の***の建物
このケースは所有者ではなく家賃を差押えた信用金庫に対して請求しています。
道理と正義はこちらにありますが、
裁判所の決定を覆す取消訴訟の出訴期間が過ぎているため法的に難しい案件ですので
信金の差押え時の書類の瑕疵を責め、任意での支払いを求めています。
本来なら賃借人に退去して頂き、信金を兵糧攻にして競売申請をかけさせ、
新所有者から回収するのが定石ですが、今回は賃借人に申し訳なく納得出来ません。
今回のような信金の措置は管理組合と揉める事は必至で
大手金融機関ではありえない瑕疵なので救済措置がないはずがありません。
法の正義に照らし合わせ、信金に対して過払い請求する戦いを進めていきますが
どうも賃借人と信金の裁判になるそうです。
私が原告なら住民利益のため徹底的に戦いますが
高齢の賃借人さんに負担をかけるのが心苦しいです。
利害関係が相互するので管理組合が賃借人の代理人になれる方法がないか？
この案件は現在進行中ですので逆に提案があれば教えて下さい。宜しくお願い申し上げます。